とある科学の超電磁砲 スパルタは科学ではない


っつーかマジわかってねぇのかなぁ。ってことでムカついたからエントリ立ち上げる。
マジ話、あのカスエピソードを殆ど誰も疑問に思ってないのね、ルサンチマン垂れ流したり、集団主義的ロジックで正当化したり。
そもそもレベルアッパーが「違法」である法的根拠が不明瞭だし、*1レベルアッパーの需要の根源って「レベル」を設定している事に起因している訳だろう?じゃあその「レベル」を評定しているのは誰?学園都市じゃないの?マッチポンプと言うとすこし違うが、自分でつけた火種を学生の弱さに責任転嫁するものなので、マッチポンプより悪質な話と言える。
何よりも本当これだけは理解しなければならないのだが。
限度を超えて走り続けるという事は、死と常に隣り合わせである。*2
木山先生が立ち会ったあの実験は、機械の力で無理矢理限界を超えさせるものだ。*3それは際限なく持久走を続けさせて身体に苛酷なダメージを与えるのと、理論的に同値である。機械で引き出すか人力で引き出すかの違いしかない。つまりあの革ジャン先生の手口って言うのは、人体実験と何ら変わりは無い。
大体木山先生自身が、能力開発自体に危険があることを示唆しているのに、今回のアホ教師二人はそこに全くの無自覚なんだよね。
何が感銘を受けただ、何が素晴らしい発言だ、こんな腐った話を美談扱いするな!機械でチューニングして体を壊すのは悲劇であっても、スパルタで死にかけたら美談か?反吐が出るわ!
そもそもだ、スパルタが「科学的に」聊かの正当性も得られていない概念だってのを誰も指摘してないんですけどー!脚本陣に科学知識が欠落しているくせ、科学サイドの話をしているとか笑い話としてもいただけない。まだ原作の方がマシだったよ。
努力の賛美って言うけど、失敗したら死ぬような努力なんて不必要です。
ルギア爆誕のラストシーンでサトシママがサトシを叱ったのは、「世界を救えても自分が死んだら何にもならないから」だ。だから首藤さんを嫌いになりきれないんだけどさ。
今回の脚本は割りと終わってますよ。オルタネイティブとして死が待ち構えているような努力を綺麗事として描く神経は、全身全霊を以って軽蔑する。


佐天さんは健気だけど、あの態度はいただけないんだよね。
あれって結局大人のエゴに付き合えるようになりました、ってだけだからさ。
ラストシーンはフォローのつもりだったんだろうけど、そもそも講習の間こいつら何してた?って考えたらそりゃ冷房の効いた部屋で休んでいた訳じゃない?っつーか革ジャン先生だって職員室じゃ冷房効かせているわけだろ?つまりご自身がのたまったような「限界」に辿り着く事すら出来ない訳だ。あらゆる意味でペラいんだよ。
なんつーかこの国のアホすぎる教育制度とクソッタレな集団主義の縮図が垣間見えてひたすら不愉快でした。
こんなアホ脚本がこれからのデフォならクソアニメ決定ね!

*1:ドーピングと同じと言われるだろうが、競技としての公平性を欠くからドーピングは違反なのではないか?麻薬にしたって中毒症状があるから違法と見なされている筈だ。レベルアッパーの違法性をどいつもこいつも考えてねぇだろ、「ズル」の一言で思考停止!

*2:そういや夏場だから思い出したが、酷暑の中の持久走は日射病及び熱射病の危険があるのに監督官が一人とかどういう了見よ?しかも休日の人気のない場所だ。保健室に人がいる気配も無い。病院だって動いてくれるかどうか分からない。つまり治療のアテが無い。マジで生徒が死んでも良いとか思っちゃってるわけ?

*3:そしてどこが「限界」なのかを調べる実験だと説明された。小萌先生曰く「限界を超えたらどうなるか?」と発想の着眼点は同質だ。これをモルモット扱いと言わずして何なのか?