私もこの町を愛している。


超電磁砲のカスみたいなゴミ話の後だから余計尻彦さんに癒されるわ!次回予告を見る限り死亡フラグ立っているんだけど、どうか死なないで霧彦さん!
っつーか今回も今回で構造的に超電磁砲と変わらないんだけど、まだ大人の対応しているなー。


超電磁砲


何このペラいはなし。
てめーレベルアッパーのからくりを話した後でこの理屈はねーだろこの理屈は。
それって方法論が違うだけで、請求しているものはまんま学園都市の暗部と、ってアレイスターはわからんが、少なくとも木山先生を「落とした」輩と全然変わってねぇじゃねぇか。能力開発の危険性に無自覚なのを木山先生は非難していたろ、それなのにこいつらときたら。
つまりアレだろ?木山先生に向かってこのアホどもが言うべき事は、「あの子供達は自分の限界を超えられなかったんだ、仕方のない事だよ」って事じゃん?それを教師の台詞と言うのならそらこの国の教育は終わったとか言われるわな、いや実際制度面で言えばかなり終わってるけど。
教える側にも責任って奴があるんだという事を全ッ然弁えずに、佐天さんみたくうまく適合してくれることに期待してばっかりじゃないか!反吐が出るわ!
っつーかそもそも「自分の限界」っていう恣意的な概念自体を信用しないよ、俺は。物事の全てを上下関係で関連付けるのは愚民のする事だ。
ジャン先生のアレがいかにダメダメか分からなかったらこの話は小奇麗なので済まされるんだろうけど。
そもそもレベルアッパーが必要とされたのは、「レベル」って概念を設定している貴様らの都合から生じたものだろうが!自分の尻を自分で拭くと言う発想を持ってねぇんだよ!ここの教師陣は!そしてその口で自分の限界を超えてみろと仰る!何らの努力も対価も支払わないまま、能力的に疑わしい者にただ頑張れとしか言えない!持つ者の優越感丸出し、そのエゴを隠そうともしない!この薄ら寒さは出来れば夏場にやってほしかったね、話の中では夏だが。
んで構成的にもあれだよね、冒頭で御坂達が休みを満喫している訳だけど、つまり「持つ者には特権が認められてしかるべきですぅ」って見方も可能よな。その辺りもペラいんだよ。
ここまで胸糞悪い話は久しぶりだ、魔王と踊れ!2以来だな。
もうね、とりあえず今回のアホ教師にはこれだけしか言えないと思います。
「さぁ、お前の罪を数えろ!」


っつーかトドメを思いついたけど。
レベルアッパーと言う科学技術の産物を「ズル」呼ばわりするのなら、車椅子だって「ズル」扱いにならないかい?*1臓器移植は?風邪薬は?自動車は?エアコンは?「自分の限界」を甘やかしている技術の結晶なんて世の中に幾らでも転がっている。曲がりなりにも科学の街を標榜しておいて、その科学を全否定するような話を組むとかマジでペラいな。
レベルアッパーに頼らずグラヴィトン事件のような行為を引き起こした能力者がいるとして、そいつのしている事は「ズルではないのか」?銃殺より撲殺の方が正々堂々としているから刑も軽くすべき、なんて主張を成り立たせるべきか?
そういう所がペラいんだよ。


この話をとっても良い事言った!みたいに解釈しているアホどもにきっかり釘刺しておくけれど。
限度を超えて走り続けたら酸欠からの呼吸困難、つまり命に関わりかねない事態になります。
だからこそ人間には限界を察知したらそれを告知する能力があるわけで、それを無視したらどうなるか。死ぬだけだ。
ってことは無能力者は命を賭けなければ成長できない事と同義である。それはレベルアッパーを使うのと大差はない。酸欠で死ぬか寝たきりで死ぬかの違いだ。そして致命的だが、レベルアッパーの欠点は克服できる可能性がある。つまり方法論としてはレベルアッパーの方が優秀だ。
何よりアホ教師の言い分は、カーストの上の階級に登って他人を搾取できるようになろう、以外の意味合いを持っていない。少数の無能力者を搾取できる側に押し上げるだけで、依然として搾取される側が存在する事実は変えられない。そしてアホ教師はそこに異議を唱えていない。
大体ちびっこ先生の言い分は味方によってはレベルアッパー使用者をモルモットにしたともいえる。本当に限界以上の力があるのならそれを引き出してみたい―――それは木山先生に絶望を味あわせたあの事件と一体どんな違いがあるのか?全く変わらないよ。
人間を道具扱いするなとかあいつは機械なんかじゃないとは掃いて捨てるほどあるありふれた台詞だが、機械ですらスペックを超えた扱いをすれば当然怒られるだろう。つまり無能力者は機械以下、道具よりぞんざいに扱っても構わない存在、って意味合いだ。これを美談扱いできる神経には寒気しかしない。

*1:主張の内容としては、「世界中の貧しい国では争いが絶えないのに、私達は平和な国で生きているのはずるい。だから戦争をしよう。」と言っているのと等しいよ。薄っぺらな公平性は、ルサンチマンと国家の衰退しか招かない。