■

コルン氏への返答をしようと思ったら長くなってしまった。
さておき。
そもそも士郎の抱えた悩みって言うのは違うと思うんですよ。
だって聖杯戦争なんかとっとと終わらせてくれないと、一市民なんかはいつ巻き込まれるかも分からないんだから、少なくとも（なるべく犠牲を出さないようにしつつ）速やかに聖杯戦争を終わらせようとした士郎は、正義の人とみなしても文句はないと思うんです。
奈須きのこ先生の世界観としてどうかは分からないけれど、士郎の正義が間違っている、って言うのは、雑用係に貶められたアーチャーの恨み言じゃないかなぁ？と言うのが正直なところ。
んでカミやんは、そもそも禁書の悪役って言うのは自分の悩みなり迷いなりから悪行に手を染める人達が大半で、そこからダークヒーローに駆け上がったのが一方通行さんなのですが、そうした悪役の根元にあるものを見たはずなのに知った風な説教しか出せないのが、なんというかダメダメだな、と。
一番不愉快だったのがヴェント戦だけど、そりゃ飛躍しすぎてでかいものに喧嘩を売ろうとしたヴェントさんは、自己防衛本能がないのかな、と心配になってしまうくらいですが、カミやんはそのヴェントを命がけで救った相手を利用して自己賛美しちゃった訳じゃん？
本当あいつの神経イカレすぎで、誰か幻想ぶち殺せよ、って本気で思ったよ。
あー、ルギア爆誕って話は、人にはそれぞれに見ている世界がある、って言うのがテーマとして存在しているのだけれど、今風のヒーローは「俺が見ている世界は正しい、だからお前は俺の世界に適応しなければならない」「お前はお前の為の世界を抜け出して、俺達の世界を見つめなければならない」って話に傾いているというか。
自分がエヴァを挙げたのは、あの作品は「アニメの世界から抜け出して現実を見ろ」ってことなんだけれど、その「現実」って君が存在する、君が望む現実であり、他でも無い君自身の為に視聴者の人格を捻じ曲げようとしているだけだよね？ってのが真面目な疑問として存在していて、そういう自己中心的な正義が如実に現れているのが当のエヴァであり禁書であり、あとグラヴィオンとかジアビスとかもそうだと思っています。
っていうか本当ジアビスのインタビューはクソムカついたわ。
そりゃひきこもりはダメなのかも分からんけれど、結局「俺達に優しくできる人間になるんだ」って話じゃんよ。
「誰か」じゃなくて「俺達」ね、自分に利益を還元できる生き物になれって言っているだけだ。
だから別にその人の為なんかこれっぽっちも考えてねぇだろ畜生が、って思うし、でも今のヒーローってそういうふざけた戯言を本当に正義としてみなしているから困っているんだよなぁ、と。
そういう傲慢さは士郎にはないと思っていて、Ｆａｔｅの、っていうかなっきーの正義の取り扱いって全然違うんでない？と解釈しています。
自分はロケット団の三人組は本物のヒーローだと思っているのだけれど、彼らはダメな個体をダメなままで許せるから。
結局口でなに言っても優秀なポケモンを欲するのがポケモントレーナーであり、同様に自分達のおめがねにかなう個体だけしか存在させないのがいまどきのヒーローであるのに対し、
「優秀な」「成長した」って枕詞に拘る必要のない人たちだから、他者との共存なり共生なりが一番得意なキャラクターなんじゃないかと思っています。
ショッカーの構成員は社会的には成功した連中が多いよ、経済力が凄いから、何よりも社会に適合した存在ではあるだろう。
んで、ショッカーに入れないようなダメ人間を蹴り上げることに力を注ぐ奴はヒーローじゃねぇ。
貴様らの正義の行き着く果ては、全人類が「イー！」って叫んでいる世界だ、って話。

あ、真のロリコンはどうか知りませんが、ロリコンマイスターとしては幼女は幼女で片付けています。
っていうかそもそも自分は、「大人」と「子供」の境界自体が分からない。
図体だけは大人だけど阿呆な戯言ほざく奴は腐るほど目にしてきたからさ。