俺は人間の女を守っただけだ

キバの話。


ファンガイアにとって人間を殺害する事は、愉快犯でもなんでもなく生存する為に必要な行為であるわけで、
それを封じ込めた世界を「正しい」と言い切れるのは人間本意のエゴイズムであろう。
「人間を殺害しなくてもファンガイアは生きていける(ライフエナジーを人間以外から摂取できる)」事と「ファンガイアは人間を襲わない(襲ってはならない)」事はイコールじゃない。
前者は確かに理想だし、科学が目指すべき地点でもある。*1
だが後者はただファンガイアと言う種族を抑制しているだけに過ぎない。
生きるために人間を殺すことは、人間からすれば悪であっても、ファンガイアからすれば正義なのだ。
ファンガイアが人間への食欲を抑制した事で両種族は友好的になった、と言う結論は受け入れてはならない。*2
そこで終わってはいけない。
ってな所に頭を回せない、回してはならないのが今の日本なんじゃねぇかなぁ。

*1:例えば必要な栄養素を安定して補給でき、美味い薬剤があるのなら、我々は動植物を殺害する必要はなくなるのだ。「動植物から得られる栄養素を好む」と言う嗜好を弾圧する事は認めなければならないが。

*2:でもまぁ、人間がファンガイアを恐れずに接するってのも、相当なエネルギーを必要とする行為ではありますが、じゃあそもそも人間が目指している地点って何なのかしらね。