左が自虐なら、右は人民政府根性丸出しですかね。


某所に反応して。
なんか、はじめのうちは真っ当な事を言っていると感じていたのだけど、此処最近タガが外れたようにおかしくなってる。
その様はちょうど、ナーガ族を殺せ殺せと言い出したダルノス兄貴に被ってた。


とりあえず、人権教育に力を入れているからと言って軽犯罪が減る訳ではない。
これは人権教育が無力なのではなくて、単にそこに住む人間が、そこで生まれた訳ではないからだ。
実際、東京なんかで性質が悪いのは、東京で生まれ育った人ではなく、地方からやって来た人だという話を聞いたことがある。
地方のDQN教育は筋金入りのところは本当に筋金入りであり、そこで育った人間が都市部に入ってくることは多い。
教育が対象とするのはあくまでその土地で生まれた子供たちであるわけで、ろくでもない頭を持った人間がやってくる事に歯止めをかける事ができないし、彼らを教育する事が出来るわけでも無い、高校やまして義務教育受けるために都市にやってくる奴なんていないから。
あと人権教育をどう解釈するかにもよる。
単純にその都道府県の教育方針が誤っている=犯罪率が高いとは言い切れないのだ。
そんなちょっと考えれば分かるような事を敢えて書かないのは単に脳細胞が足りてないか、知っていてわざと隠しているかのどっちか。
そして、軽犯罪の意識と重犯罪の意識を混同しているのは正気の沙汰ではない。
軽犯罪は、それそのものを犯罪と意識する事が少ない。
飲酒運転も重大な事態に繋がるものではあるが、実際飲酒運転をしている側からすれば、よもや不特定多数の人間の命を奪いかねない事故に繋がるとは思わないし、思わないから教習所では再三飲酒運転をやめるよう指導されるのだ。
では、善悪の観念すらなく、死刑を恐れない人間に死刑を言い渡して何になるのか、人を殺せば死刑だぞと100回脅しつけて何になるのか。
確かに殺人に対する応酬としての死刑は筋を通しているとは思う。
だが死刑ありきで犯罪を犯すような者の抑止にはなり得ないし、逆にそういう者を呼び込むことにもなる。
軽犯罪と一緒くたにしていい話じゃないし、金銭目的などの分かりやすい動機で殺人を犯すものとすら同列には出来ない話だ。
結局そのようなケースの場合は、犯人の心理状況を解明する事が第一なのである。
あと前に触れたけど、死刑が一番効果的なのは、好き好き大好き愛国心な合言葉を強化する時なんだよね。
具体的に言うと、政治体制への批判、反対勢力を封殺する時に死刑が用いられる。
戦前の共産党員への不当な扱いなんかが一番顕著だろう。
何故効果的かと言うと、そうした勢力は死にたくて人を殺すような人間じゃなく、生きていたい人間ばかりなので。
命を賭してまで政治に反対するのか、と恫喝する事で、その勢力の結束力を揺さぶれるんだよね。
なんか、コミュニティの敵はコミュニティによって排除するとか言っちゃう人はすげぇ怖いよね。
そのうち自分が気に入る/気に入らないの基準だけで死刑だなんだと言い出しそうだ。
まさに全体主義であり、ヒトラーよろしくの民主的独裁国家の出来上がりだ。
実際、戦中使われた非国民ってレッテルは、コミュニティバカを舞い上がらせるための方便でもありましたですよ?
今で言う非コミュや、左利き、障害者を非国民扱いして迫害する歴史を鑑みて、この国のコミュニティバカの共同体主義は何ら信用するに値しない愚かな思想だと俺は思う。
実際、コミュニティからはみ出した人間を積極的に迫害しているのは今も昔も変わって無いし。
あとこれ重要だけど、戦後日本ではまだ行使されていないが、政治犯への死刑執行は法律の上で可能だったり。
結局殺人に対して死刑を求められるのは、それこそ保険金殺人とかの、火曜サスペンス劇場ばりの生臭いが分かりやすいケースに対してだけだと思うんだな。
安易に死刑廃止とは言わないけど、すぐに死刑とか言い出す奴は、フランス革命直後にタイムスリップしてしまえと思う。
そしてロベスピエールに嫌われて令状なしに即刻処刑というオチがつく。