死んじゃいないさ

この話題も随分引っ張るね・・・。


ぶっちゃけネット上の反応を見て思ったのは、「恥知らずな生涯を送ってきました」って所だろうか。
怒りや悔しさや悲しみよりもただ、ゴキブリホイホイの中身を見ているような気分になった、阿呆らしすぎる。
なんか、典型的の中でもお手本のようなオタクの反応だよね、文学に関する話は。
あと文学についてさも「正しい日本語だ」などとぬかすわりに、「中二病」などと言う出来て10年も経たない様な造語を用いるのはいかがなものか、要するに手前の都合で基準を変えているだけに過ぎないのね。
中二病と言う表現は、超級武神覇斬とか、その辺、漢字を繋ぎ合わせて格好良くしたいかにも「中二」な表現と大差ない気がするのだが、いや俺FF7は好きだよ?、ただ格闘娘が嫌いなだけだ。
ともあれ、太宰治だろうが芥川龍之介だろうが宮澤賢治だろうが、文学に触れているから偉いと言う訳でもない。
つーか。
「俺様は古典文学を読んでいる、偉いんだぞ!」と抜かす輩は、文学を知らない人間にまず信用なんて得られないだろ。
当然誰かが、そんな奴を見て文学に興味を示す訳でもなし。
いや、俺も若かった頃は歴史が得意で、ゴルバチョフも知らないのかと随分鼻を高くしていたものだけれど、冷静に考えると馬鹿だったのは自分の方だよな、鬱陶しいだけだもん、そんな奴。
周りが知らない事を知っているから胸を張れる訳じゃない、哲学に通じたから偉いんじゃなく、哲学を生かす事が出来るから偉いのである、それが出来る人間は、例え哲学を一生知る事なんかなくても生き方を見つけられる、経験を生かす方法を知っているから。
覚えるだけなら小学生の頃から延々とやっている訳だし。
あとまだご存命らしいですねゴルバチョフ先生は。
ともあれ、こういう形でそれまで文学を知らない層が興味を示すほうがよほど健全だと思うし。
大体文学の衰退云々を論じるなど愚昧も良いところだ。
創作が評価されるにはまずその存在をアピールするところから始めなければならない、未発表の作品は誰が書いていようが作っていようが評価なんかされないのだ、たとえ人類の宝と名高いモナ・リザであっても。
まさか本文の内容を改ざんした訳でもなし、人の手に取ってもらいやすいと言う事は非常にありがたい事なのである、それを以って文学の衰退と言うのなら、むしろ文学なんてものを賞賛する連中の脳細胞が衰退したのだろうさ。
全力全開で嫌味を言うと、少しは歴史を勉強しろ、って所だ。*1

*1:やっている事は同じだとか言われそうだけど、連中が増長しているのは自分に教養があると思い込んでいるからじゃん?、あとどうでもいいけど、文化人を気取る奴ほど基本的な知識が足りないのは何故なんだぜ?