泣き入る、故にエロゲ在り?


つーかまぁ泣けるエロゲがどうのこうのエロゲの根本はエロだのどーのこーのうざってぇ議論が先日流れた訳ですが。
正直あきれ返った、何でこんな事を言い出すのか理解に苦しむ。
・・・あのさ、わざわざエロゲで泣く必要はあるか?、エロゲに泣きを求める事に罪はあるか?
この矛盾する質問に答えなんぞいらん、泣けるか否かでジャンルの良し悪しを測るという行為自体が間違っている。
エンターテイメントの楽しみ方は泣けるか否かに限られていないだろう、欲情できるか出来ないかで結論は出せまい。
作品世界の楽しみ方は一つではない、エロゲというジャンルの価値は泣きゲーに集約されてなどいない、ヌキゲーに集約されている訳でもない。
たまたま当たりを引いた一作をやたらにピックアップして、さも鬼の首を取ったかのように、それがそのジャンルにおける全てだと言わんばかりの勢い。
だからお前は阿呆なのだ、んな奴が作品の価値を限定し新しい価値の創造をありえないの一言で一蹴するから腐敗するんだよとGガニストは今叫ぶ!
ましてや他のジャンルと比較してなんになる。
小説や映画と比較する事に意味はあるか?、ジャンルが違う、そもそも表現技法も製作過程も根本的に異なる、優劣などハナからない。
小説や映画では出来る事がエロゲでは出来ない、逆も然り、演出の方法が違う、それを一緒くたに纏めて優れているだの劣っているだの、下らんね。
例えるなら陸上選手と兵隊を比べてわけのわからねぇ言いがかりつけて勝敗出す、そんな不毛な真似をしているだけとしか思えぬよ、創作物は創作物だけどグラウンドが全然違うと言う事が理解できないのか。
それに文化だの何だのと、つくづく思うが君らニーチェ先生が大好きなのか?、罵られたいのかね?、人それを教養俗物と言うのだ。
文化なんていう無駄に肥大化した称号がなんになる、創作物に対して行うべきは作ったと言う行為の範疇を超えない楽しみ方だ。
作品世界の中では無限に価値を創造して楽しめばよいけど、これは特別な何かだのこの一作が歴史を変えただの仰々しくて鬱陶しくて口先だけ壮大な戯言を言い出した結果が何か、破滅だっぜ。
・・・とあるブログで言われていた事だが、特にこの国で文化として認知されると文化として発生する全ての利権を国が抑えだす。
アニメーションで例えるなら製作工程に天下りの無能者が介入し結果望む作品はおろかまともなものすら作り出せない阿鼻叫喚の地獄絵図に至ることもある。
口にするには素晴らしいけど、考え無しに文化を名乗るのはどうだろう、手段と目的の分別がついていないとろくな事にならん。
それこそ9条ありきのイカれた平和主義者と、主張の質は変わりない。
まぁつまり、だ、結論を述べると。
金銭的な問題は差し引くとして、「エロゲ」である事をやたらと強調している時点で作品を真っ当に楽しむ事なんて出来なくなってるんだろ、としか、俺には言えない。
そこにエロが在ろうが無かろうが、エンターテイメントはエンターテイメントである、楽しむものは楽しむものだ、楽しめないのは作品の罪であってジャンルの罪じゃない。
創作物とは官能が混じっていようが創作物でありそれ以上でもそれ以下でもそれ以外の何かでもない。
肩書きだけに拘泥するのはくっだらねぇとしか。