Fate/Stay Night 第19話「黄金の王」

今週は特別編で行きたいと思います。


ギル様最強〜、つか、そのお声が最強の漢たるキング・オブ・ハートである時点で誰も勝てね〜。
勝てそうなのは声優が秋元羊介さんか天野由梨さんの英霊だよね。
何はともあれ、ギル様にはぜひとも天地乖離す開闢の星を「ばぁぁぁぁぁぁくねつ!、ゴッド、スラァァァァァァッシュ!!!」とか叫びながら放ってほしいものです。
実際、ギル様の三分の二は神様だしね。
ただ個人的な感想としては、ギル様にせきともほど合わない声優もいねぇかと思うんですけどね。
どうも基準がドモンなもんで・・・、それを引いたとしてもギル様に適切な人は他にもっといたと思うんだ。
さてさて今回の出来は果てしなくいまいちでした。
どうやらアニメ版Fateは。
1.射撃武器の描写に迫力が無い。
2.ここぞという重要な戦闘場面で劣化する。
3.ただし肉弾戦はそれなりに迫力がある。
という、ぶっちゃけ武器を持った殴り合いしか見せ場が無いというそれはそれは師匠がおられましたら「だからお前は阿呆なのだ!」とマスタークロスで十七解体しかねない凄惨な状況になっているわけですが、
今回も今回でその法則は見事に当てはまりました。
まず燕返しの直前に変な効果音入れないでください、そしてセイバーが燕返しを切り抜けた際の描写がぜんぜん迫力ありません。
出来の悪いアクションマンガじゃないんだから、あんな使い古された手よりは他にも様々な見せ方があったはずです。
例えば同時に迫る剣戟を超スローモーで動かしながらセイバーは僅かな隙間を見つけ潜り抜けるとか、
打ち合った後折れかけた物干し竿が木っ端微塵に砕け散るとか。
大事な部分っていうのは実際経過している時間よりも長く時間を感じさせる為に特に気を遣う部分のはずだ。
名作アニメなんかを見てみればどういうものが優れた演出なのか分かると思うんだけどねぇ。*1
それこそバンクしっ放しの種運命でさえ、例え使いまわしでしかなかったとしても見せ場は見せ場として成り立たせていたのだが。
ああ、そうそう言い忘れてた、新OPも曲と映像が不一致ですねぇ。
ていうか新OPはFateよりは種運命で流したほうが似合いそうな・・・、曲自体は好きなんだけどFateには合わないとしか。
次、ゲート・オブ・バビロン。
一直線にキャスター狙ってんだからもう少し構図考えなさいよ、散弾じゃないんだから。
つか一発一発がそれこそアーチャーの投影する剣よりランクが上の代物なんだけど、あれ。
更に今回、原作をなぞる事で整合性をもたらしていたのだが矛盾点がちらほらというか致命的になってきたというか。
・・・遠坂、お前刺されたのになんで平然としているのだね、血も流れていないし。
逆に桜が倒れている始末、分かりづらい。
その後も結局キャスターさんはUBWの再現で占めようとしたけど、
じゃああんたなんで聖杯なんて欲しがってたの?、と疑問符浮かべるしかないってーか。
やっぱり二度目の生ですかね。
そこは議論の余地があるとしても、だ、言峰とのやりとりが最高に拙かったね。
ぶっちゃけ言ってもいない設定を既に聞いた事にしている。
セイバーさんが実はまだ死んでおらず、英霊となる契約の条件として「聖杯を手に入れるまでは時間に止まっている」状態だって説明、ありましたっけ?
大体大事な話を端折り過ぎですよ、その前のセイバーとのやり取りにしてもそうだけど。
なんつーか、やっぱり空中分解しそう。
こうなったらギル様は実はギルガメッシュなどではなく、超未来に誕生した英霊である最強の漢、キング・オブ・ハートドモン・カッシュだった!、なんてものすごい展開でも良いよ!
そして今後4年間の魔術師の中での主導権を握るため、聖杯ファイトが行われるのだ!
ぶっちゃけセイバーってMS臭いというよりはシャイニングガンダムにフォルムが似ているし!



つわけで以下はいつもの調子です。


ヒット作にはオタクへの皮肉がこめられているかもしれない。


昔々の話です、自分はむしろ知的な作品を鑑賞する事でこそ自己のアイデンティティが確立できるとか思ってやたらにオカルトチックな作品を求めていました。
ま、作者のアレンジ利かせたものよりは他の書籍のほうが役に立つだろとか思ったのでやめましたが。
さておきオタって萌えてりゃそれで良いみたいな考えを基盤にしていないと成り立たないよね、これ。
でも実際のところ、例えば重火器の名前をそらで幾らでも並べられる人とか、
哲学や神学に精通している人なんかがオタやってるってパターンは大量にあるのだね。
むしろ難しい事はさっぱり分かんないとか言って投げ出す奴のほうが珍しいような。
今までいろんなオタクを見てきたけど、美少女に萌えていればそれで満足している人ってあまり見てないのだよ、全くいなかったってわけでもないが。
むしろ知的欲求を満たそうとする方向に動くことこそがオタクらしいと言えるのではないか。
ああ、だからガンダムエヴァがバカ受けしたのか。
今も昔も話の小難しさとシナリオの密度が比例するという奇妙な勘違いは続いている・・・。
とするならば、結局ガンダムエヴァもツンの方向性を間違えていたわけで。
いや、ま、ガンダムに限って言えば富野ガンダムはおおむね間違いというか失敗の結晶ですが。

*1:ちなみに以前俺が言ったのは主にシナリオ面の話で、画像に関していえば積み重ねるもんなので絵柄に深い溝があると思っても目を凝らすべきです、いやま、あちらさんは萌え絵からの脱却てか俺に媚びる絵柄に変更しろだとか要求してんだからそれが「お前は間違っている!」って事なんですが。