Fate/Stay Night 第14話「理想の果て」


 アニメ風にアレンジを利かし、スキップされていたアーチャー対バーサーカー戦でアンリミテッドブレイドワークスを使用した事は評価しよう。
結局不明だったアーチャーの正体も、それとなく意味のない伏線で示すのも、セイバールートに準じる本作、仕方ないっちゃ仕方ない。
 問題なのは、もう究極的にすばらしく戦闘描写がダサかった事。
以前奈須氏のシナリオは性質的にアニメに向かない、とか言う論理が主張されたし、自分としてもそれはおおむね同意している。
が、今回そんな言い訳は通じない。
 致命的な演出力の不足、最近良好だった戦闘描写だが今回はぜんぜんダメ。
 まず干将・莫耶を握って宙を浮いた時の変なカッコつけ、アレをカッコいいというよりダサい。
駆け出している時も、静止画を左右に揺らすだけと言う手抜きぶり、笑わせたいのか?
謎の二刀流巨大化、それは良いとして土木工事の作業みたいに見えたのは気のせいか?
全然動きが無くてさっぱりだ。
話の流れは逆行するが、偽螺旋剣使用時もバーサーカーが中空で急にスピードダウンしたとしか思えないタイミングの読めなさ。
効率的なタイミングは、例えばバーサーカーと距離を置いた際に武装してぶっ放つ、と言うほうがずっと良い気がするんだ。
カラドボルグを構えたとき駆け出すバーサーカー、豪速で迫る怪物を一矢で仕留める、なんてどーよ?
アンリミテッドブレイドワークスは良好だったんだけど、正直シナリオの性質を除いたとしても今回の戦闘描写は論外、擁護のしようの無いミスの連発。
 そして何よりも不満なのが、おかげでランサーの兄貴の見せ場はギル様に嬲り殺される事しかなくなった事。
小次郎、出てきてくれるんでしょうか?、最終決戦の門番なら良いんだけど。
キャスターファンも不安だろうなぁ、葛木先生との関係はどう処理するつもりなんだろ。
そりゃヘブンズフィールは無理としても、アンリミテッドブレイドワークスと混ぜるのは可能だと思うんだ。
 分岐路はあった、以前慎二を殺さなければ慎二がギルガメッシュを連れる理由になる。
その後アーチャーが足止めをしただけで止まり、セイバールートに準じてカリバーン投影でバーサーカー撃破。
決戦直後、キャスターが衛宮邸を襲撃、セイバー誘拐、アーチャー裏切り、ランサーと共同戦線、とか、構想は練る事が出来ても2クールじゃちときついか。
 何はともあれ、今回みたいな戦闘描写は勘弁してほしい。
 そして次回予告が気になって仕方が無い、エロアニメになるのか〜!?