セリカ・シルフィルはどれだけ不幸なのか考察してみる
文字通り、セリカがＲＰＧ史でどれだけ不幸なのか、かの三大不幸主人公に比肩しえるのかどうか考察してみる。
ただ、自分はＦＥと西風の狂詩曲をやってないので、代役としてビュウとラムザに出張ってもらう事にする。
以下、セリカの境遇。
・神官戦士の父と異民族の母の間に生まれる。
・卓越した技巧により将来勇猛な戦士とみなされ、時に勇者扱いされる。
・古神（アイドス）と関わったところから狂いだす。
・第一世代の知人、友人は殆どが悲惨な死を遂げる。
・老衰で死んだのはエカティカくらい、死なずにいたのはリタくらいのもの？*1
・あ、リ・クティナがいた！
・第二世代で自分を介抱したアビルースも発狂、ペルルは場合によっては死亡。
・友人であるダルノスは自分の手にかける、不可抗力ではあったが恋人のサティアも殺す。
・第二世代では生き残った知人は発狂済み、或いは邪神扱い、唯一まともだったのがキートの村の生き残り。
・かく言うセリカも頻繁に記憶を失い、体を維持する為に魔力を奪わなければならない体に。
・また女神の体を持つことで、魔神格の連中につけ狙われるはめに。
・つか、この辺りの気苦労は最後の最後まで引っ張ると思われる。
・でも第四世代だと幼女魔神やら何やらが仲間になる。
・ただし（エピソード４が出てないため未確定だが）クリアは後に死亡。
・生涯の盟友としてハイシェラ様が加入。
・だいたい戦女神２エンディングの時点で、メイド５人＋レウィニアとの繋がりが出来上がってる。
こんなところか。
さてかの名作ライブ・ア・ライブのオルステッドは以下のとおり。
・アリシア「あなたを信じます。」
・直後にアリシア誘拐。
・勇者として送り出される。
・ストレイボウ行方不明、ハッシュ死亡、アリシア見つからず。
・帰還してみたら何故か王を殺してしまい、魔王として狙われる事に。
・オルステッドを逃がす為にウラヌス死亡。
・必死こいて魔王山までやってきたら、実はストレイボウの策略でした。
・「あの世で俺にわび続けろ！」
・ストレイボウを倒したが、アリシアは彼に同情し自殺。
・あまりのショックで魔王になる。
・最終編ではそこら辺のところに触れられもせず、各主人公につまんねぇ説教で全否定される。
そういえば勅封の斜宮の最上階は魔王山の最上階に似ている。
あの場にいたのがダルノスだったらぞっとするね！
さておきビュウの境遇。
・幼馴染のヨヨと将来を誓い合った筈だった。
・そのヨヨが分かったような口を聞いて約束を一方的に反故、目の前で別の男と結ばれる。
・つかアイツの場合、自分の言動を正当化するために大人って概念を持ち出したよな！
・ただし（ルックスがいい事もあってか）反乱軍の女性陣からの受けはよく、正ヒロインがフレデリカなら何ら問題はない。
・でも真ヒロインはドラゴン（バハムート）という罠。
流石に不幸主人公かどうか意見が分かれるだけあって、中途半端な不幸ぶり。
違いは団塊親父という頭痛の種のあるなしか。
・・・サティアに裏切られてもナベがいたら満足するロリコン戦士は一杯いると思うぜ？
ではラムザはどうか。
・とりあえず裏切られる。
・兄に裏切られる、友人に裏切られる、傭兵部隊の隊長も敵に回る。
・「家畜に神はいないッ！」助けた奴にも裏切られる。
・色々やってるうちに、異端者として追われる身に。
・妹も攫われる。
・後世の歴史には悪として残される、ただし後の歴史書はさらにひっくり返される。
・「今更疑うものか！私はお前を信じる！」
・アグﾀﾝ正ヒロイン疑惑。
・でもちゃっかり妹に寝取られてしまってるアグﾀﾝ。
アグﾀﾝ＝ハイシェラ様？
裏切られ具合、社会からの弾圧と、境遇はセリカに一番近い。
なんだかんだで仲間が豊富だった事も考えると、セリカの不幸度はラムザに匹敵するようだ。
ラムザには身体的なハンディがあるわけではないものの、セリカのそれは強すぎる力の代償でもあり、一長一短。
ラムザが生身の人間の域を超えない以上、毒殺等セリカに通用しそうにない殺害方法が取れるし老衰もある。
という訳で結論。
セリカはＲＰＧ史でラムザに相当する不幸ぶり。
なかなか悲惨じゃねーか！
ちなみに幻燐２のリウイも母は人間に暴行され死亡、父と侍女は勇者に殺害され、イリーナも正史では死亡確定だったりする。*2
ただまぁハーレムを築き上げまくりで、再婚相手は豊富である以上、セリカよりか不幸度は低い、かもしれない。
エンディングではどう足掻いても一国の王確定済みで、社会に弾圧される訳でもない。
ただしメンフィル王国自体は非常に微妙な立ち位置の国家。
ダモクレスの剣って小噺もあるんだよね。
となると、ドラクエＶ主人公と同等の境遇か、時にそれ以下？
なかなか幸運なほうなんじゃねーの！？
