School Days 第8話「後夜祭」


これはつまり、笑う所ですか?


例によって君が望む永遠もとい君の中の永遠を聞きながら。
本当つくづく人間の形をしていないなぁ、主要登場人物が。
誠というか、世界も言葉も何を考えているのか分からない、ひたすらに破滅したいが為の選択肢を選んでいるようにしか。
乙女に対する誠の目なんか、恋愛沙汰じゃなくセックスの対象としての生き物と言う見方だ、恋だの愛だのというまやかしを超えて下半身に直行する奴の思考回路はある意味尊敬に値する。
秋元さんも愛で地球が救えると、救いきれないバカがいると歌っているし。
現代の若者、という輩も、セックスと言う行為における閾値が低いだけで倫理観がそれほど極端に破綻している訳じゃない。
友達が傷つけられれば怒るし、気に食わない奴には唾を吐く、至極真っ当な人間の姿がそこにある。
誠が次元違いなのはセックスこそが恋愛の全てであるというセックスの神のような教義を持っているからなぁ、ランス神の転生体ではあるまいか?
そして言葉様はやはり行動原理が滅茶苦茶だ、果たして何がそこまで彼女にさせるのか。
そんな中で、泰介の行動は決して全面的に否定しきれたものではないのではないか。
泰介が言葉を押し倒すには、まず誠が言葉を裏切っていると言うネタを握った時点で行動を起こした訳だ。
これが無ければただの鬼畜だが決して言葉の境遇や心境を何もかも踏みにじった上での「強姦」に押し切った訳じゃない。
色々言いたい事があるけれど、総評するとなんか出来の悪いナンセンスなギャグアニメみたいなんだよね。
迸る狂気、感情の高まりを全く感じられないから、自分の求める狂気の形がそこに無く、ただ不透明な修羅場を延々と垂れ流されて、主人公の奇天烈な言動に笑い続けるしかない。
やー、失敗したヤンデレは本当にナンセンスなギャグだなぁ。