『涼宮ハルヒ』の迷走

アニメしか見てなく、そのアニメも大して好きではなく、原作のラノベは禁書目録の新刊とガチでやりあうと確実に負けそうな程度にハルヒに入れ込んでいる自分の意見をつらつらと。
というか、読んでいて何を強烈に連想したってファーストガンダムを連想した辺りに俺の業の深さが垣間見える。
これを知る人間がどれだけいるかは不明だが、本来機動戦士ガンダムなんて代物はただの一作で完結し、続編など作られる予定すらなかったものなのだ。
それが何故続編、つまるところＺガンダムだが、が生み出されたかといえば、どうもガンダム以降のリアルロボット路線が不安定になった、というのが大きいらしく、リアルロボットの開祖たるガンダムの続編ならば、という事でＺガンダムが作られた、らしい。
俺が生まれた頃か生まれる前かの次元の話なので詳しくもないのだけど、今現在のガンダムの混沌具合を考えればガンダムもそもそもシリーズ化になど向かない作品であったのだろうとは漠然と感じる。
Ｚガンダムは一応見ているのですが、どうにもアムロはララァの死に縛られている感じがあるのだけど、鬱陶しいくらいに何度も見てきたファーストガンダムのラストシーンを見る限りでは、アムロはララァの死を乗り越えているように思えるんだよ。
シャアも逆シャアになって急にララァの話を持ち出すし、（Ｚガンダム時点ではアムロがララァを殺した事は許容していたのでは？）人の革新だのニュータイプの話が「主人公サイド＝人間を信じろ」「悪役＝愚かな人類を粛清する」とか、単調になりがちなのも結局は、ファーストガンダムで一纏めにしたものを無理矢理蒸し返しているだけ、なのだろう。
そして、「だから、ガンダムの続編など作るべきではなかったのだ」と言えるのか、となるとこいつも難しい問題で、俺にとっちゃ胸糞悪くなる事しかなかったが、ガンダムというシリーズの広がりが後に与えた影響は大きいし、Ｇガンも無論その影響下にある。
いやー、つまり、ハルヒやガンダムに限らず世に名作傑作と呼ばれる類のモノは大抵続きが望まれるわな。
その作品を愛する人間は、その作品世界により長い間浸りたい、当然の事、なのだが。
私見として、無闇に続編を要求する行為は結局作品世界を冒涜するだけとしか思えないのですよ。
ガンダムの続編を望んだからこそＺガンダムが生まれたのも確かだけど、ガンダムの続編を望んだからこそ種が生まれたのも確かなのだから。
・・・ハルヒとぜんぜん関係ねぇっつーか、ハルヒで俺が語れる事なんてみくるというかゴトゥーザ様の神演技くらいしかないからなぁ。