とある魔術の禁書目録

と言う訳で長文感想を、ま、そんなに長くはならないけど。
11巻は・・・、なんだろう、とりあえずピオジーニの旦那は今までで(相対的な意味で)一番まともなカトリック教徒でした、が真っ先に来るな。
ラスト辺りの「これが私に出来る最後の貢献だ」とか言っている辺りにこの男の信仰心の強さが垣間見えて、実はこのオッサンカッコいいんじゃね?、と不覚にもときめいてしまった。
ただピオちゃん「次は仏教か北欧神話か〜」とか言ってるけど、北欧神話は現在宗教として成立していないと思うんだよね?
文芸や創作のネタでなく宗教として機能した事は、少なくとも近代に入ってからはなくなっていると思うのだが。
まぁ北欧神話が宗教として生きていた時代の風習は残っているかもしれんが、宗教としての形は既に潰されてますよ、キリスト教に。
まぁ最初のほうに見られたような、まるで中学生が覚えたての言葉を使うが如くオカルト知識をひけらかす傾向が無くなっただけ良くなったと思うよ?
けど・・・、正直上条だけだとつまんねーな、これ。
ピオちゃん相手の説教なんざ、同じようなものを3回は見ていて、今回は以前アニェーゼと交戦した状況に対してアニェーゼをピオジーニに置き換えてオルソラをアニェーゼに置き換えた、っつーだけだと思うに一票。
悪役のパターンにメリハリがほしいのだけど、仮につけたとしてもカミやんだとやっぱり同じ事を口にするのだろう、そして幻想殺しで勝利、と。
と言う訳で食傷気味なんですよ、いい加減記憶喪失がばれる程度の事はやってほしいが。
そこにきて12巻ですよ12巻、やはりどう考えても科学サイドの方が書き方が巧い。
御坂妹が可愛いのと、何より一方通行は良い感じで主人公をしていた。
以前と論理が循環している気がしなくもないけれど、成長の兆しを見せているおかげで一方通行の方が遥かに主人公然としている。
木原君(脳内ボイス関俊彦)にボロ負けたのも好感度高し。
カミやんの幻想殺しなんだかんだで無敗だかんね、無敵のヒーローだとやはり面白くない。
非常に乱暴な例えで行くとカミやんはキラで一方通行はシンちゃんやね〜、案外外れてないと思うんだけど、特に前者。
そして御坂妹の可愛さはガチ、ぱんつを文章で表現するだけでなく直接描いてほしかったけど。
さてアレイスターをどう動かすかが鍵やね、くれぐれもそれまでの悪役みたいに自省とかが出来る性質にはしないで欲しいな。
やっぱり性根は善人でした、なんて、肩透かしも良い所だからさ。